banana-rollcakes’s diary

30代主婦のブログだよ

鉛色の空の下で暮らした日

2016年5月

 

娘の生活リズムが整いつつあったので、

私は娘を連れて、

夫と暮らすことにした。

窓から八甲田山が見えるアパートだった。

海のそばで育った私は

山の天気に苦戦することになる。

洗濯物を干して出掛けて、

何度雨に降られたことか。。。

 

新天地で、

娘を含む3人での生活が始まって早々。

それまでとは勝手が違う生活に戸惑う。

急に

私の話を聞かなくなった夫に苛立ちが募る。

「新天地での生活は、こんなもんだ!」と、

そのうち慣れると思い見過ごした。

でも、

何かが違うことは感じていた。

 

夫は育児に積極的だった。

時間があれば娘と遊び、

週末にはどこかへ連れて行ってくれたり。

だから、

私への無視、八つ当たり、責任転嫁、

暴言を吐く、夫婦生活の強要などは常態化しても、

夫は仕事が忙しい上に、

不規則な勤務でストレスが溜まってのことだろうと、

私は夫の態度を大目に見ていた。

 

娘の写真や育児日記を見返して

楽しかった出来事をポロポロと思い出す。

朝起きたばかりの娘に、

「今日は山が綺麗に見えるよ」

などと山の景色を話していた私。

本当は、

広くて青い太平洋の海が見たくて仕方なかった。

 

家事も育児も毎日、精一杯頑張っているんだけれど、

はかどらない。

夫に無視、面倒なことは責任転嫁され、

息をするにも気を使うような生活。

ストレスから娘に八つ当たり。

要領が悪い自分が嫌になった。

 

自身を見直し、

自分の時間を削り、

手抜きをし。

やれることはやった。

それでも

生活が楽しくなることは無かった。

 

そして、

結婚生活に向いていない夫と

一緒に暮らすこと、

一緒に娘を育てることを諦めた。

 

 


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